悪魔の盟主ルシファーは自身が封印された後、
微かに残された力で一人の女性の夢へと入り込んだ。
その女性は『なぁ君』つまり凪と会う事だけを生きる糧とする、
記憶障害者の華月夢姫だった。
彼女に自らの力を一部分け与えるとルシファーは言った。
「僕の代わりに冥典を探して欲しいんだ」
冥典に自分の秘密が書かれていて、
それがあれば凪にも会えると言われた夢姫。
少しして助手として現れた悪魔、
ルキフグ=ロフォケイルと共に彼女は冥典を探す旅に出た。
だが冥典を探しているのは夢姫だけではない。
四大天使主格のミカエルや、神の執行者であるエクスキューター。
様々な障害を乗り越えながら、遂に夢姫は冥典を手にする。
冥典の中身に描かれていたのは、彼女が生まれた経緯と
ディアボロスとして宿命づけられたことだった。
絶望した夢姫は、神に呼び出されエリュシオンへと渡ることになる。 |