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黒の陽炎

著作 早坂由紀夫

obsessively-02-』


 ういーん、ういーん。

「な……なんの真似?」
「凪の為に疑似性器を入手してきたの」
「そんなもの使わないわよっ!」
「……残念なの。凪に挿入れてみたいの」
「お、恐ろしい」
「じゃあこっちの、私が付ける疑似性器で凪を貫いてあげるの」
「絶対やだ!」
「折角手に入れたのに。じゃあ触手を具現して……」
「あ……あのねぇ! 危ない世界に誘うのは止めてよ」
「その言葉遣いだけでも、もう充分に危ない人なの」
「それは言わないで……」
「性別の事なんて気にしないで、
 この遠隔操作可能の奴を授業中に付けるの」
「なんでそんな調教されなくちゃいけないのよっ」
「仕方ないの。だって私、悪魔だし」
「どんな理屈よ……って、な、何よその目は」
「無理矢理っていうのも嫌いじゃないの」
「その……さ、止めようぜ。や、マジで」
「今更に男言葉なんか使っても駄目なの。
 レッツ凪・性奴隷化計画なの」
「そんな事言って……大体、普通に考えてみれば?」
「どういう事?」
「普通はその道具は男に使うモノじゃないだろ。
 まず……というか、使うならカシスが使えば良いじゃん」
「……恥ずかしいし怖いの」
「それを私にやらせるなっ」
 ういーん、ういーん。

                -了-

その3へ続く